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Kanako Takayama

詳しいプロフィールはウェブサイトにあります。 1996年から2000年まで、GANZ PRIVAT という日記をつけていましたが、トラブル発生により停止。 この度、職員組合の委員になったので、組合の活動と共に、研究者・教員としての活動も期間限定でお知らせすることにしました。 ブログ初心者です! 本ブログは、京都大学職員組合のウェブサイトとは関係なく、委員長が個人で開設しているものです。 公式サイトはこちらです。 ※ 2013年7月からは「副」委員長になりました。

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2013年6月27日 (木)

職業と使命

マックス・ヴェーバーの講演の中に、
「職業としての政治」
「職業としての学問」

というものがあります。
駒場の頃、一生懸命読みました(当時はドイツ語が読めなかったので、和訳を)。

職業」と訳されているのは Beruf という単語です。

動詞 berufen から来ています。
この berufen とか rufen とかいう語は、「呼ぶ」という意味です。
名詞化すると、「お呼び」ということになります。

お呼びがかかること。

Ruf は、大学教授のポストへの招へいをさしても用いられます。
私は成城大学に勤務していたときに、
京都大学からの Ruf = ヘッドハンティングにより異動しました。

お呼びが合理的なものであれば粛々と従います。
その結果多くのものを失いましたが、もっと大事な使命がありました。

Beruf のほうは、「天職」とも訳されます。
神さまがその仕事をしなさいと呼んだから。
使命としての職業。
というような話だったと思います(ヴェーバー研究者の先生方による)。

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本郷に上がりますと、もう1つの Beruf 論を習いました。
ヴェーバーを遡ること1世紀。
ドイツ史上最も重要な法律家のひとり、
フリードリヒ・カール・フォン・サヴィニー

『立法と法学に対するわれわれの時代の使命について』
Vom Beruf unserer Zeit für Gesetzgebung und Rechtswissenschaft

です。
これは、19世紀初めの統一前のドイツで、
社会の変化に対応した新しい法律を作って法制度を刷新しよう
という主張があった中で、

何も基盤のない内容の法律をいきなり作ってもうまく行かない。
まずしっかりとした基盤を整えることこそ法学者の使命。

と反論したものです。
江戸時代の日本や、アンシャンレジーム期のフランスのように、
近代的な内容の法がなかった、あるいは、
法が恣意的にしか用いられなかった
といった問題ありすぎな背景があれば、
法制度の刷新が強く要請されるものといえます。

しかし、当時のドイツには、統一法典がなくても、
ローマ法以来蓄積してきた理論と実務があり、
それなりに機能しておりました。

これをきちんと体系化した上で、優れた立法を目指す方向に進むべきだ

とサヴィニーは唱えました happy01 (おうてます??

ここでは「職業」ではなく「使命」としての Beruf
やはり、神さまのお導きとしての意味が込められています。

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私は学生時代(というか4回生になってもまだ)、
研究者になろうか官僚になろうか迷っていたことがあり、
結局、神さまの啓示か大日如来のお導きかわかりませんが、
何かに rufen されて、研究の道に入りました。

今、内外の優秀な学生を教え子として指導していますが、
中のひとりが早くも、
出身国で最も重要な大学に就職できる見込みとなりました。

教師として本望です。

博士課程改革は、大学行政面での私のライフワークでした。
まだ道半ばです。
まだあともう少し、人材養成をしたいと思っています。
いつまで、どれだけできるかはわかりませんが。

文部科学省の科学技術白書も、若手研究者支援を切に訴えていますsign01

概要

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新京極