プロフィール

フォトアルバム

Kanako Takayama

詳しいプロフィールはウェブサイトにあります。 1996年から2000年まで、GANZ PRIVAT という日記をつけていましたが、トラブル発生により停止。 この度、職員組合の委員になったので、組合の活動と共に、研究者・教員としての活動も期間限定でお知らせすることにしました。 ブログ初心者です! 本ブログは、京都大学職員組合のウェブサイトとは関係なく、委員長が個人で開設しているものです。 公式サイトはこちらです。 ※ 2013年7月からは「副」委員長になりました。

訪問者
アクセスカウンター

« 2012年8月 | メイン | 2012年10月 »

2012年9月

2012年9月30日 (日)

法律時報編集会議

29日午後に、東京の日本評論社にて、月刊誌法律時報の編集会議を行いました。

法律の専門雑誌にはいろいろありますが、たいてい、数人の研究者の先生方が編集委員となり、特集などの企画の立案を担当されています。

法律時報の特徴的なところは、2000年以降、編集委員会方式を採用していることです。
法学のさまざまな分野から1人ずつの編集委員が2年間、交代交代で各号の特集を編集します。
刑法の歴代の委員は、井田良先生、高橋則夫先生、城下裕二先生、只木誠先生、松宮孝明先生で、私が6期目となります。
他分野実務家の先生を含め、現在、11名が委員をしています。
(メンバー表は雑誌の巻末に記載されています。)
私より年下の先生方もいらっしゃいます。

編集委員会では、多分野の先生方との意見交換ができるので、出席しているだけで大変勉強になります。
その中から、複数分野にまたがる特集企画が生まれていきます。
一例は、2012年10月号(1052号)の、「『取り残された』会社法罰則の検証」です。
商法の山田泰弘先生の企画で、私も(執筆者ではありませんが)編集のお手伝いをさせていただきました。

個人的な評価になってしまいますが、この編集委員会方式は、共同研究の成果を上げる点で、成功を収めているのではないかと思います。

2013年度は、複数分野企画が大幅に増える予定です。
ぜひ法律時報の特集に注目していただきたいと思いますsign03

大杉謙一先生のブログにも編集委員会の紹介があります。

2012年9月29日 (土)

応用力のある法学を

後期の開講です。
今学期は私立大学での非常勤の授業がないため、授業開始は28日の京都大学法科大学院での授業となりました(昨年より夏休みが長くなりました)。
法科大学院の授業は、全国的に定められた「コア・カリキュラム」というものに沿ってその内容をカバーする形で行うべきこととされており、大学ごとの教育の自由が著しく制限される形になっています。

このような形に授業内容を制限されることには問題があると考えています。

たとえば、私が今学期担当している、刑法各論分野の授業では、コア・カリキュラムに従いますと、殺人罪から始めて国家的法益に対する罪も全部扱わなければならないことになる一方で、特別法上の犯罪は、司法試験の範囲外にあたるため、重要なものであっても詳しく扱う時間がありません。

しかし、法学の勉強とは、試験範囲を覚えることに主眼を置くものではないはずです。

正しくは、

 保護法益憲法的制約などの基本原理を理解し
 個別の条文を解釈するための諸技術を身につける

ことが、刑法各論の学習において重視されるべき内容です。
この2つの基礎をしっかり自分のものにしていれば、あとはどのような犯罪類型にも対応できる(新規立法や新しい問題の発生があっても、自力で解決を考えることができる)はずなのです。

京都大学には大変優秀な学生さん達が集まっています。
将来の日本の法制度を中心になって引っ張っていくべき人材です。
どのような問題にも対処できる基礎体力のある法律家に鍛え上げたい。
どの教員も、こうした思いで厳しい授業を展開しています。
それぞれの工夫の余地を奪うような足かせを国の行政機関がはめるべきではないと思います。

国は、直接的に授業内容を審査することはできませんので、現在実施されているのは、他大学の教員による外部評価の制度です。
これについても、不満のある法科大学院教員の方々は少なくないと思います。
以前経験した例では、3年次生を対象に、極めて高度な(実務家であってもすぐには答えられないような問題ばかりを扱う)内容の選択科目を実施しておりましたところ、「基礎的内容を扱うものではないか」との指摘を受けたことがありました。
また、他の先生から聞いたところでは、定期試験の採点で1点の差がどこから生じるのかを疑問とする指摘があったそうです。
いずれも、評価者が京大の事情を全く理解していないことを示すものだと思います。
京大ロースクールでは、定期試験平均点の76点と77点と78点と79点と80点では、司法試験合格実績がそれぞれ明らかに違います。5点刻みで採点している人にはわからないでしょうが、京大で1点がどれだけ厳密に採点されているかは京大の事情によるのです。この1点のために学生はみな必死で勉強しています。その熱意を無にするような採点はありえません。

ただ国家試験に合格するためだけの勉強をしている場合、応用力が伸びません。
実務家になって新たな問題に対応しなければならないときに、困ることになります。

28日午後からは、文部科学省委託事業の研究のため東京に出張しましたが、
政府が専門家を委員として検討させている問題は、多くが先端的なものです。
授業で習ったことや過去の最高裁判例を知識として全部覚えていても、それだけでは解決が見えてきません。応用力が必要です。
自分の専門でない他の法律分野や、場合によっては周辺諸科学をも視野に入れた対応が求められます。
応用力の源になるのは基礎体力で、これには、広く表面的に学習することではなく、1つの問題を深く突き詰めて考えることで鍛えられる部分もあります。筋トレで、負荷を高くした運動を少ない回数で行うのと似ていると思います。

2012年9月28日 (金)

中央執行委員会を開催

27日に、京大職組の今年度第7回中央執行委員会が開かれました。

案件がたくさんありますが、
10月1日にかなり多くの人事異動が予定されています。
新たに職場に来られた方々に対しても組合加入のご案内を行います。

京都大学職員組合オフィシャルウェブサイト

加入申込みのページ

今年は、職員組合で、京大カレンダーを作成・配付するそうですsign01
大学のいろいろな行事日程(給与支給日、入試etc.)があらかじめ印刷されていて、とても便利な、卓上カレンダーです。
組合員の方々に配付しますが、組合加入のはたらきかけの一環としても配付していきます。

★ 理由のない給与引下げに反対し、削減額を取り戻す取組みや、
★ 雇い止めをやめさせ、教職員の生活を守り大学の教育・研究の質を確保する取組み

のためには、組合の規模拡大が重要です。
これらの問題がどうでもよい(給料がいくら減ってもよい失職してもよい)とお考えの方以外には、ぜひ、ご加入をお願いします。

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

ところで、同じく27日にまた死刑が執行されました。

日本弁護士連合会「死刑執行に強く抗議し、改めて死刑執行を停止し死刑廃止について全社会的議論を開始することを求める会長声明」

第二東京弁護士会「死刑執行に関する会長声明」

福岡県弁護士会「死刑執行に関する会長声明」

2509120101
実るほど頭を垂れる稲穂かな

2012年9月27日 (木)

小山先生ミニ講義

26日昼休みに、京大職組のミニ講義に参加させていただきました!
講師は文学部支部の小山哲先生です。

近世ポーランド・リトアニア共和国」がテーマということを聞きまして、私はてっきり勘違いをいたしまして、9/20の記事に、ポーランドとリトアニアの旗だけを載せていたのですが、

実は、もっといろ~んなエスニックグループがいたのでした。

Belarus Estonia_3 Latvia_2
Lithuania Poland Ukraine

たいへん失礼いたしました m(_ _)m

私など普段は、近代を象徴するエスニック・ネーションのことばかりが頭にあり、
 それより前の近世は何だっけ???
と途端に歴史に疎くなってしまいます。それより前は

ポリティカル・ネーション

だそうです。上の共和国は、さまざまな言語宗教にもかかわらず、自由民主主義を守る政治体制の下に統合されていたのでした。
エスニックネーション頭になっておりますと、つい、

そうはいっても大部分はスラブ語じゃん、似たようなもんでしょ (・ω・)ノ

とか思ってしまいがちなのですが、

ポーランド語  と

リトアニア語  は

ぜんぜん違うやないですか  ヽ(`(`(`(`ヽ(`Д´)ノ

そうだとすると、近世に実在したこの共和国が、実は現代のEUの先駆となるもの
その理念に通ずるもの
との評価は十分に可能だと思います。

さて、ここからは刑法学者ぽく考えて参ります。
上の共和国は、現在、ほぼエスニックネーションごとの独立国となり、ヨーロッパの枠組みの下に最近新たな統合・協力の動きを見せているわけですが、

Abolitionmap

Wikipediaの地図の一部です

実は、ヨーロッパにはEUどころか欧州評議会(Council of Europe)にも加盟できていない国があるんですねぇ~

それが図中の茶色い島ベラルーシです。日本と同じく死刑存置国なのでこの地図では茶色になっています。水色が死刑全廃国、は通常犯罪に関する廃止国、は10年以上執行のない事実上の廃止国です。
ベラルーシは今でも独裁国家であるため、ヨーロッパの人権保障の流れから取り残されているのです。

先の共和国の中には、ベラルーシも含まれていました。
近世共和国の統合の理念が、かの地での人権の実現につながることを祈ります upwardright

小山先生の講義にご関心のある方は、ぜひ
こちら
のサイトでご覧ください。

2012年9月26日 (水)

同窓生の活躍

8/15の記事にちょっと書きましたとおり、立教大学の早川吉尚先生(国際私法)とは、15歳から27歳まで同じ学校学部)の同じ学年でしたが、

神奈川大学経済学部の八ツ橋治郎先生とは、その前の、世田谷区立瀬田小学校瀬田中学校の小2~小4と中3で同じクラスでした。
正真正銘の幼なじみと言ってよいでしょう!!

同じ瀬田中学校と大学の後輩に、慶應大(アメリカ政治史)の岡山裕先生がいます。
助手部屋でも一緒でした。

瀬田中では私と同時期の在学者の進学実績も良かった記憶があります。
私と同じ学年からはもう1人東大合格者が出ています。1つ下の学年からも1人出ています。
その下の学年にも合格者がいます。

9/22の記事の今野先生が卒業された、仙台市立東華中学校からも、私と同じ学年に在籍した人があともう2人東大に入っています。1人はNHKディレクターのヒゲじいさんです。
2つ上の学年にも、文Iから国家公務員に進んだ先輩がいます。1つ上で1番だった人は東大ではなく、東北大医学部に進学されました。
ちなみに、卒業生の中でいちばん有名なのは、稲垣潤一さんだと思います。

どちらも普通の公立中学校ですが、成績が良かったのは、土地柄や、良い先生方が集まっていたことによるのでしょうか。
仙台時代は特に、エリートばかりではなくて、知的障がいのある児童・生徒さん達も・中学校を通して同じ校庭で遊び、一部の共通授業では一緒に学んでいましたし、いじめや性的虐待の被害に遭っていた子や、自分自身に非行歴のある子、家庭の崩壊した子などがたくさん転校して来ていたように思います。受け入れ態勢のしっかりした学校だったのでしょう。

小学校1年生のときは世田谷区深沢5丁目に住んでいたため、なぜ近隣に国立小学校があるのに自分は受験させてもらえなかったのか、不満に思っていました(高校入試で恨みを晴らした)が、
今考えると、刑法学者や法律家になるには、
育ちの良い人ばかりに囲まれて育つよりも、多種多様な人と一緒にいたほうが有利であった
と思います。
小学校5年生から中学校2年生まで父の転勤で仙台にいたため、受験勉強はせず、文化・芸術活動ばかりにいそしむ多感な少女時代を送ることができました。
たいそう変わった人に育ってしまった私ですが、それでも、

親の判断は正しかった

と思い、感謝しています。

2012年9月25日 (火)

本間長世先生のご逝去

アメリカ政治思想史の本間長世先生が9月15日に83歳で亡くなられたとのニュースがありました。

本間先生は、東京大学名誉教授、文化功労者で、教養学部長も務められましたほか、1995年から2003年まで、成城学園学園長でいらっしゃいました。

私が成城大学に在籍しておりましたのは、1996年から2002年までです。
その間ずっと、学園長である本間先生にお世話になりました。
東大の学生だった時分には、教養学部教授でいらした本間先生と直接お話する機会は全くありませんでしたが、成城学園は少人数教育の学校ですので、教職員全般と学園長の距離も大変近いわけです。
行事の機会に親しく声をかけていただいたことを思い出します。

ちなみに、私の成城時代には、元東京大学総長で民法がご専門の加藤一郎先生名誉学園長(本間先生の前の学園長でいらした)、行政法の南博方先生が大学の学長をお務めでした。
どの先生にも親切にしていただきました。私が後輩筋にあたることもあったのかもしれません。お二人の先生も、近年お亡くなりになり、淋しいかぎりです。

本間先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

maple maple maple maple maple maple 

2012年9月24日 (月)

全大教教職員研究集会3日目

23日は、全大教教職員研究集会の最終日でした。
分科会(後半)の続きと、閉会集会が行われました。

2209120201

分科会は教員問題のセクションに参加させていただきました。
同じ国立大学でも、教授会の人事権が著しく制限されているところがあり、大学の自治の観点からして問題です。
また、改正労働契約法により、任期付きポストにいる研究者の生活が不安になってきました。
組合として、彼らの継続的な雇用が実現するよう、大学の各部局にはたらきかけていく必要があります。

閉会集会では、初参加メンバーとして、感想を述べる機会もいただきました。
後で全大教のニュースとして掲載していただけるようです。
いろいろお教えくださいましたみなさま、開催スタッフのみなさま、どうもありがとうございました。

♪ * ♪ * ♪ * ♪ * ♪ * ♪ * ♪ * ♪

ところで、8/11の記事で書きましたとおり、JR東京駅は、

(1)新幹線 (2)地底 (3)その他

から成っているところ、今回は

(2)地底

を利用して越中島駅に参りました。
商事法務のある八丁堀までですと、八重洲口から歩くのですが、もう1駅だとちょっと遠いかなと思いまして、けいよう線に乗ることにしたのですが……

地底、とーい ヽ(`Д´)ノ

あなどれません。こんなに遠かったっけ!? 
トイレがきれいだったので許します!!!
ディニーランドにだって15分で行けるのですぞ!!!

2209120501 モンナカ

2209120401_3
日本のアムステルダムこうとうく
大田区との間に領土問題があるそうです!)

私は世田谷区(玉川地域)生まれなので、下町の風景には異国情緒を感じます。
ちなみに、母も小学校から世田谷(同)育ちですが、生まれたのは群馬県です。

ぐんまのやぼう

2012年9月23日 (日)

全大教教職員研究集会2日目

22日は前日に引き続き、教職員研究集会に参加しました。

前日からの継続で、分科会(前半)のうち、男女共同参画のセッションに出席させていただきました。

2209120101

初日はハラスメント(セクシャル・ハラスメントだけでなくパワー・ハラスメントやアカデミック・ハラスメントも)の問題を扱いました。
2日目には、保育所の設置や介護・看護のための休業・休暇、教職員における女性の登用について話し合いました。

私の個人的印象ですが、女子の少ない理科系ではセクハラの問題が起きやすいと感じています(文科系でも深刻なパワハラやアカハラが発生しています)。
加害者が無自覚であったり、被害者が初めからあきらめていたりすることも少なくないため、他部局や他大学の仲間との情報交換が大事だと思います。
個人のプライヴァシーは保護されなければなりませんが、ひどい事案は「ひどい」と告発していく必要があります。

午後には笹山尚人弁護士による、裁判闘争の学習講座がありました。
どの大学の参加者にとっても、大変参考になったのではないかと思います。
参加者の間では、同じ地方の複数の国公立大学で連携して法廷闘争に臨む案も出されていたようです libra

その後、分科会(後半)に参加いたしました。

2109120201
東京海洋大学生協食堂のメニューも舞鶴発祥

2012年9月22日 (土)

全大教教職員研究集会1日目

9月21日から、全国大学高専教職員組合(全大教)の第24回教職員研究集会に参加しています。

2109120101

会場校は、東京海洋大学越中島キャンパスです。この大学は東京商船大と東京水産大とが合併して2003年にできた大学で、越中島キャンパスは旧商船大の場所にあたります。

初日のプログラムは、開会集会のあいさつ、記念講演、帰朝報告、分科会(前半)、懇親会でした。

記念講演は、元福島大学長の今野順夫氏による「大震災・原発事故を教訓として『公共』と『共生』のあり方に高等教育はどう応えるのか」と題するものでした。

公共」と「共生」、まさにこれこそ、どのような学問分野の研究者も職業倫理としてつねに念頭に置かなければならないものではないでしょうか。
(関係ねーよという態度の人もいますが。子や孫の世代に恥ずかしくないでしょうか。)

今野先生は、宮城県女川町のご出身で、津波によりお姉様を始めとする5人のご親族が今も行方不明だそうです。それをも淡々と語られ、現在東北各県で行っておられる地道な復興活動を紹介されるお姿に大変感銘を受けました。

ところで、プロフィールによりますと、今野先生は中学校の途中で女川から仙台に移られたとのことで、中学校は仙台市立東華中学校、高校は仙台一高のご卒業だそうです。
私の中学校の先輩、私の父の高校の後輩にあたりますsign03

東北では復興自体が大変で、それ以外の活動にはおのずと制約があると思われる中、このような場での情報発信をしてくださった講師に感謝いたします。

分科会の活動についてはまた後で書きたいと思います。

2012年9月21日 (金)

たのしい刑法II各論

おかげさまで、

たのしい刑法II各論(弘文堂、2011)

初版が、重刷となりましたsign01
Photo
総論から新たに、若手のお二人の先生にお加わりいただいています。

イラストは、総論から13年を経て、引き続き私が担当しております

実は、総論のイラストをネタにしたイラストを多数含んでいます。
シリーズものの映画などでときどきある話です。

各論イラストだけでもそれなりに楽しめるかもしれませんが、
総論との絵合わせをしていただくと、絵の面白さ5倍となること請け合いです。

もちろん、各論では、内容においても総論へのリファレンスを多く入れています。
絵のリファレンス(X頁のもま参照とか)はありませんので、自分で見つけてくださ~い

どうぞよろしくお願いします m(_ _)m