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Kanako Takayama

詳しいプロフィールはウェブサイトにあります。 1996年から2000年まで、GANZ PRIVAT という日記をつけていましたが、トラブル発生により停止。 この度、職員組合の委員になったので、組合の活動と共に、研究者・教員としての活動も期間限定でお知らせすることにしました。 ブログ初心者です! 本ブログは、京都大学職員組合のウェブサイトとは関係なく、委員長が個人で開設しているものです。 公式サイトはこちらです。 ※ 2013年7月からは「副」委員長になりました。

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2012年7月

2012年7月31日 (火)

震災復興のための給与削減はウソ?


政府インターネットテレビ
で国立大学役職員の給与引下げが言及されていますが、震災復興のためには見えないですね。

全大教から提供された、7/18付の文部科学省から各大学宛ての文書
120717nsmail6.pdfをダウンロード

によれば、

・ 国家公務員と同じ7.8%で国立大学の給与を引き下げた場合、国の支出は600億円減
・ しかし、運営費交付金を減らすのは300億円だけ
・ 残りの300億円は国立大学における復興関連事業に充てることを検討

とのことですので、

給与引下げで確保した資金の半分は、震災復興のためには使われない

ように見えます(運営費交付金削減分の使途が不明)。
復興関連事業に充てるとされている分も、本当にそうなるのか不明です
(文部科学省が、検討中であり現時点では不明と明言している)。

また、運営費交付金の削減率は7.8%でなく3.9%となるように見えます。

私たちは騙されているのでしょうか。

2012年7月30日 (月)

日本刑法学会関西部会

私も理事をしている、日本刑法学会という学術団体があります。刑法・刑事手続法・刑事政策を含む全刑法学分野の研究者のほとんどと、法律実務家が参加している団体です。

この学会では、毎年1月と7月に「関西部会」を開催しています。京都大学は事務局を担当しています。
1月の冬の例会は、京都で実施することが多いのですが、7月の夏の例会は、法学部を持っている関西の大学に順番に開催校を担当していただいています。

昨日開かれた部会は、姫路獨協大学が会場でした。
会場校の担当の会員の方々のご尽力に厚く御礼申し上げます。
昼食のお弁当も質・量ともに充実していました riceball

観光の時間まではなかなかないのが残念ですが、会員の先生方の中には、前日から来て、周辺を回られた方もいらしたようです。
観光ができなくても、各大学を見ることのできる貴重な機会です。

私は午後の共同研究での話題提供を担当させていただきました。
オーガナイザーの赤池一将教授を始めとするパネリストの先生方にお礼申し上げます。
研究成果はこの後、学会の紀要「刑法雑誌」に掲載される予定です。

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▲ 姫路獨協大学「鏡の間」

2012年7月29日 (日)

関西の学術交流

昨日は同志社大学で開催された研究会に出席しました。
この研究会もそうですが、関西には、多くの大学からの参加者のいる研究会がたくさんあります。
故・佐伯千仭博士を中心に立ち上げられた「刑法読書会」が代表的なものです。
学生から名誉教授まで、いろいろな所属・地位の人が集まって勉強しています。

東京におりましたときには、なかなかこういった研究会はありませんでした。
東京には単独でも大勢の教員を抱える大学が少なくないため、大学同士で連携しにくいのかもしれません。

京大では、法科大学院、研究者大学院、法学部、の刑法の全科目の授業を3人の教授だけで担当しています。
研究会を開催するにも、他大学の先生方のご助力をいただくことが当然になっています。

これは本当にありがたいことで、特に、外国からゲストをお招きして研究会を行う際には、京大での講演会に他大学の方々がお越しになり、他大学での研究会にも私たちが参加できます。
全体として、大変多くの国際学術交流の機会に恵まれています。

私は、2年間の留学の直後に、ドイツ語大ディプロムの試験に合格しましたが、それでも当時はまだ、刑法の研究会でドイツ語の通訳を流暢にこなすことはとてもできませんでした。
現在、それができているのは、帰国後のさまざまな研究会で勉強と練習を積む機会を与えていただいたおかげです。
関西一円の刑事法研究者の方々に対しては、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。

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岡本道雄先生のご逝去

京都大学元総長の、岡本道雄先生が98歳で亡くなられたとのニュースがありました。

岡本先生は医学がご専門ですので、研究について直接ご指導を賜ることはありませんでしたが、京都で開催されるアレクサンダー・フォン・フンボルト財団の行事には、ご都合のつく限りおいでになり、親しく後進を励ましてくださっていました。

私は、もともと京大にゆかりのあった者ではないので、2002年に京都に参りましたときにも、知人が非常に少ない状態でした。
そのような中で、フンボルト財団(ドイツ国)の支援を受けた先輩の先生方とのつながりが、どれほどありがたく感じられたことでしょう。

ここに感謝の気持ちをお示ししますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。

2012年7月28日 (土)

京都の夏と東京の夏

昨日はまた内閣官房に出張いたしました。

夜になっても東京は蒸し暑いなぁ、と思います。
金曜日の夜ですので、繁華街や新都心には人がたくさんいます。酔いつぶれている人も orz

京都に来てから、「京都の夏は暑くて大変でしょう。」と京都の人たちに言われることが多いのですが、私はむしろ過ごしやすいと思っています。

朝晩の気温は東京よりも下がりますし、緑が多く空気がきれいなので、多少日差しの強さは気になりますが、湿度も低くて楽です。
大変なのは大阪だと思います。

高校時代から苦手だったものとして、東京の満員電車がありますが、京都では電車が満員ということもありません(週末などにバスが満員となることはよくあります)。
基本的にどこにでも自転車で行けて、快適です bicycle

京都で困ることは、京大生の自転車マナーの悪さです。
走行時にも無灯火、傘さし、車道逆走、携帯電話操作などの自殺行為がよくみられますし、通路を完全封鎖する駐停車、イヤフォン使用による他の通行関与者の存在の不認識も少なくありません。周りが全く見えていない(というか見る気すらない)ようです ng
隣の大学の学生さん達のほうがはるかにマナーが良いです。
京大生にももう少し公共心を持ってほしいと思います。

120709_2154_3 歌舞伎町にて

前期授業終了

このブログをご覧になった方は、私が職員組合と研究会の活動しかしていないような印象をお持ちだと思いますが、

授業

もやっています。

昨日、毎週行われる前期の授業がやっと終わりましたhappy01
学生のみなさん、お疲れさまでした!!

今期は
法科大学院2年次の必修科目、法学部ゼミ、研究者大学院の2科目と、
大阪国際大学での非常勤1科目、
合計、90分×5コマ@週

そしてそのほかに

8月に行われる名古屋大学での集中講義(2単位)

の担当です。

後期も、法科大学院科目、学部の刑法各論などがあります。

学生さんはこれから前期試験期間に突入ということで、大変ですが、健康に留意して乗り切っていただきたいと思います。

学部は職員の強制(無給)夏期休暇の間も試験だそうですが、どうするのでしょうかsign02

2012年7月27日 (金)

京大8/1に賃下げ強行実施

本日17時半過ぎに、京大総長から教職員宛てに
なぜか

国家公務員の給与削減への対応について

という題

のメールが送られ、本日の役員会において8月1日からの給与引下げが決定された旨の通知がありました。

引下げ率は、7/10の部局長会議で提案されたのと同じ、最大4.35%です。

・ 賃下げの理由としては「震災復興」のみが述べられています。

・ 冒頭に「優秀な教職員の確保」への言及がありますが、7/23の記事に書きましたとおり、教授については運営費交付金削減による予想減収分をそのまま引き下げています。

これからの組合の対応ですが、給与支給日以降は未払い額の請求
(震災復興に使われなかった減額分の返還請求)

などを直接請求裁判によって行って参ります。

法学部支部定期総会

昨日お昼休みに、京大職組法学部支部の定期総会を行いました(お弁当ありriceball)。
支部委員の方々からの活動報告・会計報告をふまえ、活動方針を決めました。

法学研究科でも教職員の極端な定員削減のため、組合員の多くが定員外の方々になっています。この方々は大学にとって必要不可欠の業務に従事しておられるにもかかわらず、それに見合う地位を保障されていません。
5年雇止め問題、夏休み無給化問題を始めとする勤務条件の切下げには、組合が取り組んでいかなければなりません。

定員教職員の給与引下げにも反対していきます。

2012年度の法学部支部長は、松岡久和教授が務めてくださることになりました。
2011年度にご担当くださった川濵昇教授には、どうもありがとうございましたkissmark

大学側は明日27日に8月からの減給強行を決定する方針のようです。
裁判になったら、京都地裁の裁判官は、私の給与が低いのに驚かれることと思いますcoldsweats02
右陪席(3名の合議体のとき中堅)クラスの判事は、私と同年代ですから。

職組へのご指示とご加入をよろしくお願いしますsign01
加入ページ

2012年7月26日 (木)

国際法と国際政治

昨日は外務省国連政策課の研究会に参加させていただきました。
この研究会には課の方々と研究者とが参加しており、外務省の業務に関する情報公開・透明化に資するものです。

私以外の学者メンバーはすべて国際政治か国際法のご専門の先生方です。
私は国際刑事法に関心がありますために、出席させていただいているのですが、この場に来ると、国際政治的・国際法的な感覚を磨くことの重要性をいつも認識します。
日本国内で実定法が適用される場合のような前提が成り立っていない世界を考えなければなりません。
「法整備支援」の項目でも書きましたが、理念だけでは物事が動きませんし、物事が動く場合にも理念のとおりにはなりません。

国際刑事法の問題を考える際にも、ヨーロッパの研究者は理念ばかりを追い求めがちなのですが、非ヨーロッパの超大国は基本的にパワーポリティクスの発想に立脚しているため、議論が全くうまく行かないことも少なくありません。

ここで中間的な立場をとることのできるのが、日本の最大の強みです。
現実主義的な理想主義で行きましょうsign03

外務省というと、昔は華やかな外交官の世界がイメージされていたようにも思いますが、現実は命がけの勤務です。
イラクで殉職された奥克彦氏(享年45)も、かつて国連政策課長を務められました。

この研究会とは直接関係がありませんが、理念と現実性のバランスは大事だと最近痛感したことがあります。
私は2004年から、国際刑法学会の本部執行部に入れていただいているのですが、役員の先生方の中に、当時のカイロ知事アブドゥル・アジーム・ワジール博士がおられました。とても温かいお人柄で、私などにも個人的に年賀状をくださったりして、後進に親切な方でした。
それが、2011年のエジプトの政変がありましたため、彼の命はいったいどうなってしまっただろうかと大変心配しておりましたところ、犯罪の嫌疑をかけられているとのことで、国際刑法学会の若いヨーロッパの役員の中には、刑事訴追の対象者は資格を停止すべきだと主張する人も現れました。

しかし、このような意見には賛成できませんでした。
犯罪の嫌疑があるからといって、その刑事手続が正当なものであるかどうかはわかりません。日本にように政情の安定している国でも、村木厚子さんのような例が出てしまうのですから、いわんや、政情不安定な国の訴追のあり方の是非について、一学術団体である学会が簡単に判断できるとは思われません。

その後、今年の春にカイロ知事は交代したのですが、
6月初めにパリで開催された国際刑法学会役員会に出席しましたところ、ワジール博士がおいでになりまして、現在は、エジプトの大学の教授に就任されているとのことでした。とにかく彼が元気でいたことを私は喜びました。私のほうは拙いフランス語ですが、親しくお話させていただき、「国内情勢が落ち着いたら、一度エジプトも訪問してください」とおっしゃっていただきました。

法学者といえども、政治情勢から完全に無縁なところにいることはできません。
どんな作為にも不作為にも、政治的・倫理的な責任は伴います。
法の中にも悪法がありますし、正しい法が歪曲して運用されることもあります。

国際刑法学会名誉会長のマハムード・シェリフ・バッシウーニ教授は、エジプト出身で、国際刑事法研究の第一人者でいらっしゃいますが、現在、身の危険を犯しつつも、イスラム諸国moon3の平和のために世界を飛び回り、各国の政治家へのはたらきかけを行っています。

私には到底このような活躍はできませんが、学会でご指導を受けた者として、heart01を受け継いで行動していかなければならないと思います。

2012年7月25日 (水)

北大は8/1の賃下げを見送り

北海道大学教職員組合の神沼委員長からのお知らせによりますと、
団体交渉の結果、北大は8月1日に給与引下げを実施せず、今のところ9月1日実施の意向だとのことです。

北大側が給与引下げで対応しなければならないとしている金額は、団体交渉開始時から変動しているようです。京大と同じく、大学財政全体との関係で、根拠が明らかでないようです。
京大職組も、他大学の組合と情報を交換しながら、対応を続けます。

このブログについても、他の国公立大学の先生方からご支援のメッセージをいただけております。ありがとうございますsun